心に寄り添うパルファン

最近、仕事の引退を決めた母
高齢なので引き際とも分かってはいる……が

今まで心を支えてきた仕事という柱がなくなり
無気力……虚しさ……
バランスがとれないらしい

アロマパルファンは処方箋でもないし、
私は心理カウンセラーでもない

ただ、今彼女にこそ
心に寄り添うパルファンを創りたいと

私はアロマパルファン道具をかき集めしばらくぶりに田舎へ帰省する

1人のクライアントとして話を聞いてみる

心はまるで陰と陽
人に囲まれ良い人だと思われたい表の顔と
人と接するよりひっそり野山で自然に触れていたい裏の顔

自分の気持ちを自分で紐解く

“どっちの自分も嫌いじゃない”

あえて両極端のシュチュエーションのパルファンを創る

香水の思いにしっくりくるタイトルも母本人で決めて頂きました

“里山の香り”
自然に触れ、自然と生きる
山里に篭もり誰の目も気にしなくていい

“ブエナビスタ”
非日常空間へ
たまには素敵な洋服で華やかに
ちょっとリッチな気分でティータイムを……

心に寄り添うパルファンは
創った本人にしかその香水の価値は分からなかったりする

【オマケ】
昔から母の香水はGUERLAINのミツコ
名前が同じだからと言うだけの理由

40代仕事をバリバリやっていた頃を
思い出す懐かしい香りだそう

香りは当時の記憶を一瞬にして呼びおこす

市販の合成香水の良いとこはずっと変わらない香りであること